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沖縄県高齢者協同組合
設立20周年記念式典および祝賀会
「お祝いのメッセージ」
沖縄県高齢者協同組合20周年を祝して
日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会
理事長 永戸 祐三

沖縄県高齢者協同組合20周年おめでとう。設立の運動にともに苦労した一人として感慨深いも
のがあります。
高齢者向け配食サービスが年間35万食にもなっていると知らされ、今は病気を持っておられる人
への特別食にも対応しているとのこと。
よく頑張ってこられたなと感動しています。
この配食サービスでつくりあげられてきたネットワークが、これからの高齢者の生活全般の必要に
応える運動・事業の展開に大きな力になると思います。
高齢者の仕事おこしをはじめ“生活と地域”の必要に全面的に応えていける高齢者協同組合に発展
していくために一層頑張っていきましょう。
沖縄のみなさんは戦争で大変な犠牲を余儀なくされ、その後も圧倒的な米軍基地の存在に苦しめら
れ続けてきました。
今、オール沖縄となった力で辺野古基地建設に立ちはだかり、沖縄の新しい未来を切り拓こうとし
ています。
この運動、この闘いを日本全体のものとし、沖縄と日本全体の自主的、自立的で輝く未来のために
ともに固く連帯して闘っていきたいと思います。
このこともふくめて、沖縄の未来と沖縄県高齢協の新たな展望を切り拓くものに20周年がなっていく
ことを心より祈念いたします。
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生活協同組合・沖縄県高齢者協同組合の皆様、創立20周年誠におめでとうございます。
私は高齢協さんをはじめ、県内8つの生協が加盟している沖縄県生協連の会長をしております
具志純子でございます。県連を代表して心からのお祝いと、この20年間、高齢協さんが
組合員のくらしと平和を守る様々な取り組みにご奮闘されてこられた事に対し、深く敬意を
表し感謝を申し上げます。
高齢協は1995年に設立をされてから高齢者を中心とした配食サービスや様々な活動を展開され、
一人ひとりの健康状態にあった質の良い食事を提供して来ました。その実績が認められ現在では
12の自治体からの自立支援事業の委託を受けるまでになり信頼を広げています。
また、配達時には利用者の安否確認も丁寧に行い、ご本人や家族からも頼りになる存在として
喜ばれています。
今年は戦後70年であり、戦争放棄と平和への決意を改めて固め合うべき節目の年です。あろう
ことか安倍内閣は「積極的平和主義」の名のもとに、特定秘密保護法の施行、集団的自衛権行使を
閣議決定し、
安保関連法案、いわゆる戦争法案の立法化を推し進めようとしています。
多くの憲法学者が指摘しているようにこの法案は明らかに憲法違反であり、立憲主義の観点からも
許されません。
また国会答弁でも明らかなように、その目的は決して他国の脅威から国民を守るなどというもので
他国への不当な武力干渉や侵略戦争を行っている国の仲間入りをしたいというものでいわゆる
はなく、「戦争をしない・できない国」から「戦争をする国」に転換しようとするまさに戦前回帰の危険
な動きです。
日米両政府は、圧倒的な反対の民意が示されても なおそれを無視して、普天間基地の辺野古移設を
強引に推し進めようとしています。
戦後、無断土地取り上げや銃剣とブルドーザーによる強制接収で作られた基地が、またもや強権と
警察や海保を使った弾圧で沖縄県民に押し付けられようとしているのです。
他県ではこのような横暴は 絶対に許されないはずです。
国はこの沖縄で戦争法案の先取りをしようとでもしているのでしょうか。
県内全ての議会での反対決議を押し切って、オスプレイが強行配備されたことなど、
これ以上沖縄県民の声を無視しての基地負担の押し付けは到底容認できません。
私たち生協は先の大戦で、それまで組合員と役職員がコツコツと積み上げた財産をすべて失い、
組合員が最も辛く苦しい時に助け合うための協同の手段を根こそぎ破壊されました。
何よりも最も守り合うべき多くの組合員と家族の命を奪われました。
その教訓から、戦後の生協運動は「平和とより良き生活のために」を基本スーガンに掲げ、
くらしの礎(いしずえ)は平和でなければならない事を心に刻み、くらしと健康を守る事業
や活動の大前提として、生協らしい草の根平和活動をコツコツと進めてきました。
今がまさに正念場です。
二度と家族を戦場に送らないために、そして戦争の犠牲にしないために、この戦争法案阻止の
ために全力を挙げましょう。
昨年4月の消費税増税をはじめ、アベノミクスは組合員のくらしも地域経済にも深刻な影響を<
与えています。 働く人の実質賃金は低下し、家計は冷え込んでいます。
更に社会保障の改定により国民負担が増大し、組合員のくらしをめぐる状況は益々困難な
直面しています。
これから高齢者や高齢単身世帯が益々増加して行く中で、高齢協に期待される役割は大きな
ものがあります。
20周年を機に、高齢協の事業・活動が、ますます発展されますことを祈念し、お祝いと連帯
のご挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。
沖縄県生活協同組合連合会 (会長) 具志純子




祝賀会の様子



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